不動産屋から割安の土地を提案され「費用が浮く」と思い契約。しかしいざ住宅会社と打ち合わせをすると……

• 水道の引き込みに150万円
• 造成費用に130万円
• 大きな道路に面しておらず小運搬のみのためさらに実費がかかる……

など、実際に住宅を建てるにはさまざまな諸費用がかかることが判明。予定していた土地・建築費用よりも数百万円上乗せしなくてはいけなくなりました。割安な土地にはこうしたある種の罠があると思い知らされました……。

運よく広さはもちろん、通勤通学にも良い立地の土地を見つけることができました。

「僕の部屋は広くしてほしいな！」
「北欧風な雰囲気でガーデニングを楽しみたいわ」
「家族が集まるリビングは広くしよう」

家族みんな満足できる土地でしたので、妻や子供と間取りについての夢を語り合っていたのです。しかしいざ住宅会社と話をしてみると……

「この土地の場合、リビングは広くても8畳ですね。お子様のお部屋は……4畳半くらいになってしまうかと……」

と、なんとも渋い顔をされてしまいました。土地ごとに建てられるサイズが違うとここで初めて知ることに……。

不動産屋に価格・広さ・立地ともに良い土地を紹介して貰いました。すぐに契約！　といきたいところでしたが、実際に家を建てる際に問題がないかどうかを知り合いの建築士に相談することに。不動産屋には「いったん検討します！」とお伝えしました。そして次の日……

「あの土地ですが今朝になって他の方がご契約されまして……」

検討したことは間違いではなかったと思いますが、人生こういうタイミングというものもあるのだなと後悔しています。

土地の良し悪しにはいろいろな条件があります。通常「よい土地」と呼ばれるものとしては

• 正方形や長方形である（形）
• 道路付けが良い（立地）
• 日当たりや風通しが良い（環境）
• 公共の交通機関が近い（交通の便）
• スーパーなどが近い（利便性）

などが代表的です。これらを満たすような土地であれば一般的に「よい土地」であるとされ、価格も高くなるでしょう。

しかし、人それぞれ求めているものには違いがあります。たとえば「多少利便性が悪くても広い土地が良い」「地盤がしっかりしていて安心できる土地が良い」などさまざまです。

そうしたことから、土地を選ぶ際には「ご自身の希望」を明確にしておきましょう。基準をハッキリさせておけば、お客様にとってベストの土地を選ぶことができるでしょう。

土地と建物はセットで考えられがちですが、実は両者には大きな違いがあります。

• 土地：全く同じ土地はひとつとしてない
• 建物：全く同じ建物を建てることができる

建物はコピーすることもできますが、土地はそういきません。出会った土地は一期一会であり、機会を逃すと二度と出会えないものとなります。もしご自身のご希望に沿い、気に入った土地が見つかったのであれば、素早く動きましょう。

土地選びでは「スピード感」「縁を結ぶ決断力」が何よりも大切です。

スピード感と決断力を生み出すためにも、土地選びの前には以下のものをハッキリさせておきましょう。

• 現在～将来まで無理なくご計画できる費用総額
• ご自身やご家族が希望する建物の大きさ
• ご予定の建築費総額
• ご予定の土地費用総額
• ローンの借入に必要となる諸費用
• 土地に求めるすべての条件
• 土地選びで絶対に譲れない条件

ご計画している費用はもちろん、土地に関するご希望の条件を明確にしておけばスピード感ある決断力を持つことができます。ぜひこれらをハッキリさせ、土地選びをスタートさせましょう！